セミナー会場
case1

食事反応性腸症およびアレルギー性皮膚炎

症例プロフィール

  • 品 種
    フレンチブルドッグ
  • 診断名
    食事反応性腸症およびアレルギー性皮膚炎
  • 年 齢
    3歳8ヶ月
  • 症 状
    ・痒み、耳の中がべとべと
    ・水様便~軟便
    ・アレルギー検査で『卵』陽性
  • 性 別
    去勢オス

治療

給与前 給与後(3ヶ月後)
食事 あらゆる皮膚疾患・食物アレルギー用の
療法食を試した
オールスキンバリア
薬物療法 抗生剤・ステロイド
オクラシチニブ 5.4mg 1 錠 1 日 2 回 / 2 週間
1 か月後 オクラシチニブ 半量
外用療法 シャンプー なし

給与前
Before
VAS 3

給与後(3ヶ月後)
After
VAS 1

獣医師からのコメント

様々なフードや治療を試したにも関わらず、皮膚の痒みと軟便の改善がないとのことで1年以上悩まれていたとのこと。給与開始30日後には皮膚および消化器疾患両方の改善が認められ、ご家族からは「このフードに出会えて本当に良かった」と感謝されました。

泉南動物病院
院長

横井愼一先生

case2

アレルギー性皮膚炎

症例プロフィール

  • 品 種
    カニヘンダックス
  • 診断名
    アレルギー性皮膚炎
  • 年 齢
    5歳6ヶ月
  • 症 状
    ・1か月前から耳、右後肢大腿部をかじっている
  • 性 別
    去勢オス

治療

給与前 給与後(14日後)
食事 健康一番、エゾ鹿、きなこ、豆腐 オールスキンバリア
薬物療法 なし オクラシチニブ 0.67mg 1 日 2 回
6 日目から休薬
外用療法 なし なし

給与前
Before

給与後(14日後)
After

獣医師からのコメント

14日後の再診時にはほぼ脱毛は改善。薬の効果だと思ったら6日間しか服用していないとのことでびっくり。その後の再発もありません。こんなに美味しそうに食べてくれるフードは初めてとのことです。

泉南動物病院
院長

横井愼一先生

case3

毛刈り後脱毛

症例プロフィール

  • 品 種
    チワワ
  • 診断名
    毛刈り後脱毛
  • 年 齢
    8歳6ヶ月
  • 症 状
    ・夏にサマーカットした毛が伸びない
    ・毛刈り後脱毛
  • 性 別
    去勢オス

治療

給与前 給与後(1ヶ月後)
食事 体重管理用の療法食 オールスキンバリア
薬物療法 なし アンチノール 1 日 2 回 2 週間
その後 1 日 1 回 メラトニン 3mg/head
外用療法 なし 保湿剤

給与前
Before

給与後(1ヶ月後)
After

獣医師からのコメント

夏にご自分でサマーカット。「その後6か月間毛が全く伸びない。私のせいでもう一生このままなのかしら。」と大変暗い表情で来院。給与開始28日後の再診では明らかにふわふわの発毛が認められ、ご家族は大喜び。私自身、次回の診察が楽しみです。

泉南動物病院
院長

横井愼一先生

case4

再発性膿皮症

症例プロフィール

  • 品 種
    ヨークシャー・テリア
  • 診断名
    慢性の再発性膿皮症
  • 年 齢
    5歳9ヶ月
  • 症 状
    ・1年以上前から、背・腹部に皮疹が出現
    ・抗生剤とステロイド内服で一時的に良化するが、再発を繰り返す
    ・胸、側腹、下腹部に直径1-2cmの環状紅斑が多数
    ・背部は痂皮が散在
    ・痒みは弱い
    ・両外耳炎も併発
  • 性 別
    去勢オス

治療

給与前 給与後(8週間後)
食事 環境アレルギー用の療法食 オールスキンバリア
薬物療法 ステロイド・抗生剤 なし
外用療法 シャンプー なし

給与前
Before

給与後(8週間後)
After

獣医師からのコメント

オーナーの事情により、できるだけ投薬の負担を避けたかった。フードだけでオーナーが満足できるまでにコントロールすることができた。また抗生剤への耐性化が認められたが、休薬することができたのも良かった。

日本大学
日本獣医皮膚科学会
会長

加納塁先生

case5

淡色被毛脱毛症、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎の併発

症例プロフィール

  • 品 種
    イタリアン・グレー・ハウンド
  • 診断名
    淡色被毛脱毛症、食物アレルギー
    アトピー性皮膚炎の併発
  • 年 齢
    4歳
  • 症 状
    ・1歳頃~腹部に丘疹、掻痒
    ・鶏ささみ、牛乳により掻痒、下痢
    ・背部から腰部にかけて脱毛
  • 性 別
    避妊メス

治療

給与前 給与後(60日後)
食事 加水分解たんぱく食 オールスキンバリア
薬物療法 ステロイド なし
外用療法 なし なし

給与前
Before

給与後(60日後)
After

獣医師からのコメント

本症例は、アレルギー性皮膚炎による掻痒が淡色被毛脱毛症を顕在化し、掻痒や脱毛症状に悩まれていた症例です。
給与開始から30日後には掻痒は軽減し、60日後には脱毛部位の発毛を認め、鱗屑の減少も認められ、被毛、皮膚ともに改善が認められました。

東京農工大学
動物医療センター

島崎洋太郎先生

case6

犬アトピー性皮膚炎、食物アレルギー

症例プロフィール

  • 品 種
    柴犬
  • 診断名
    ・犬アトピー性皮膚炎
    ・食物アレルギーの可能性あり
  • 年 齢
    10歳
  • 症 状
    ・四肢の脱毛、紅斑、痒み
  • 性 別
    避妊雌

治療

給与前 給与後(3ヶ月後)
食事 新奇たんぱく食 オールスキンバリア
薬物療法 オクラシチニブ0.6mg/kg 1日1回 オクラシチニブ0.6mg/kg 1日1回
外用療法 なし なし

給与前
Before
pVAS 4

給与後(3ヶ月後)
After
pAS 1

獣医師からのコメント

若齢から左右対称性の痒みを生じる柴犬であり、d/dサーモン&ポテトによる除去食試験により痒み管理が難しかったことから、犬アトピー性皮膚炎と診断し、痒み止めを中心に治療していました。年齢を重ねる毎に痒みが悪化し、アポキル0.6mg/kg 1日1回で治療するも、四肢端の痒み行動は持続、ときにご家族様と相談のうえ、1日2回投与することがありました。今回、アポキル0.6mg/kg 1日1回はそのままで治療を継続し、柴犬用の一般食からオールスキンバリアに変更したところ、四肢の痒みが軽快するだけではなく、体幹の毛量が増え、全身の毛並みが良くなりました。ご家族の話では、痒みが軽快するだけではなく、飼育し始めてから一番毛並みが綺麗で、びっくりするぐらい満足出来る毛量だと感心していました。

犬と猫の皮膚科
代表

村山信雄先生

case7

犬アトピー様皮膚炎

症例プロフィール

  • 品 種
    フレンチブルドッグ
  • 診断名
    ・犬アトピー様皮膚炎
    ・食物アレルギーの可能性あり
  • 年 齢
    6歳1ヶ月
  • 症 状
    ・痒み
    ・鱗屑
  • 性 別
    去勢雄

治療

給与前 給与後(3ヶ月後)
食事 新奇たんぱく食 オールスキンバリア
薬物療法 プレドニゾロン0.5mg/kg 2日1回 オクラシチニブ0.44mg/kg 1日2回
外用療法 吉草酸ベタメサゾン&ゲンタマイシン 週1-2回塗布
クロルヘキシジン・ミコナゾール含有シャンプー 週2-3回洗浄
クロルヘキシジン含有ウェットシート:適宜
吉草酸ベタメサゾン&ゲンタマイシン 週1-2回塗布
クロルヘキシジン・ミコナゾール含有シャンプー 週2-3回洗浄
クロルヘキシジン含有ウェットシート:適宜

給与前
Before
PVAS 10

給与後(3ヶ月後)
After
PVAS 3

獣医師からのコメント

通年性のステロイド全身療法を要した犬アトピー様皮膚炎。除去食試験と皮膚バリア機能の補正を目的にオールスキンバリアを使用し、毛や皮表コンディションの改善とともに対症療法をオクラシチニブに変更できました。

Yokohama
Dermatology for
Animals

柴田久美子先生

case8

犬アトピー性皮膚炎、食物アレルギー

症例プロフィール

  • 品 種
    MIX
  • 診断名
    ・犬アトピー性皮膚炎
    ・食物アレルギー
  • 年 齢
    4歳
  • 症 状
    ・四肢末端の痒みと脱毛
  • 性 別
    避妊雌

治療

給与前 給与後(3ヶ月後)
食事 総合栄養食 オールスキンバリア
薬物療法 なし なし
外用療法 なし なし

給与前
Before
PVAS 4

給与後(3ヶ月後)
After
PVAS 2

獣医師からのコメント

本症例においては、投薬やシャンプーが難しく治療に苦慮する症例でした。ご家族も積極的な投薬は望まれていなかたっため、食事での改善は、犬とご家族の負担が少なく良かったです。

Vet Craft
代表

江角真梨子先生

case9

犬アトピー性皮膚炎、食物アレルギー

症例プロフィール

  • 品 種
    チワワ
  • 診断名
    ・犬アトピー性皮膚炎
    ・食物アレルギー
  • 年 齢
    8歳
  • 症 状
    ・毛が少なくなった
    ・痒み
  • 性 別
    去勢雄

治療

給与前 給与後(3ヶ月後)
食事 スキンケア用フード(他社) オールスキンバリア
薬物療法 なし なし
外用療法 シャンプー4回/月 シャンプー4回/月

給与前
Before
PVAS 3

給与後(3ヶ月後)
After
PVAS 1

獣医師からのコメント

痒みだけではなく、被毛の質や量が改善されたことに驚きました。
元々、食物アレルギーもあったので、スキンケア用フードだけでは不十分であったアレルゲンとなり得るタンパクの制限ができたことも功を奏したのではないかと思います。

Vet Craft
代表

江角真梨子先生

case10

甲状腺機能低下症、被毛の栄養不良

症例プロフィール

  • 品 種
    シベリアンハスキー
  • 診断名
    ・甲状腺機能低下症
    ・被毛の栄養不良
  • 年 齢
    8歳
  • 症 状
    ・被毛の粗剛
    ・発毛が乏しい
  • 性 別
    避妊メス

治療

給与前 給与後(3ヶ月後)
食事 総合栄養食 オールスキンバリア
薬物療法 チラージン10μg/kg BID チラージン10μg/kg BID
外用療法 シャンプー1回/月 シャンプー1回/月

給与前
Before
PVAS 3

給与後(3ヶ月後)
After
PVAS 1

獣医師からのコメント

甲状腺ホルモンの数値が安定しているにも関わらず、発毛が乏しい症例というのは臨床現場では遭遇することがあります。被毛への栄養供給という視点で、脱毛症の患者さんへの新たな選択肢となるかと思います。

Vet Craft
代表

江角真梨子先生